Vol.38
2024.09.03
サニテーションニュース「手足口病」
夏 に流行しやすい「手足口病」、とくに乳幼児は要注意!!
手足口病は、子どもを中心に、主に夏に流行します。
感染症発生動向調査によると、2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。
手足口病とは?
口の中や、手足などに水疱を伴う複数の「ほっしん」が出る感染症です。
- 病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などです。
- 感染経路は、「飛沫(ひまつ)感染」「接触感染」「糞口(ふんこう)感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)」が知られています。特に、乳幼児が集団生活をしている保育施設、幼稚園などで注意が必要です。
- 潜伏期間は3~5日。症状としては、口の中、手のひら、足底や足背(足の甲)などに2~3mmの水疱を伴う複数の発(ほっ)しんが出ます。発熱は約3分の1にみられますが、38℃以下のことが多く高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、3~7日のうちに治る病気です。
予防方法は?
手足口病の原因となるウイルスは、ノンエンベロープウイルスです。
ノンエンベロープウイルスは、一般的に通常のアルコールでは効きにくいので注意が必要です。
一部ノンエンベロープウイルスには、酸性アルコールが効果的であるという報告があります。
情報元
- 厚生労働省 手足口病
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html
- アルコール消毒薬のノンエンベロープウイルスに対する有効性改善策.環境感染誌, 25, 68-72 (2010).
- 殺ウイルス性アルコール系手指消毒剤の有効性評価.J. Antibact. Antifung. Agents., 41, 421-425 (2013).
- 有機酸及び金属塩を含有した高頻度接触面消毒用アルコール製剤MR13B15 の環境用消毒剤としての有用性.YAKUGAKU ZASSHI, 136, 1233-1242 (2016).
- 厚生労働省 手足口病
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html - アルコール消毒薬のノンエンベロープウイルスに対する有効性改善策.環境感染誌, 25, 68-72 (2010).
- 殺ウイルス性アルコール系手指消毒剤の有効性評価.J. Antibact. Antifung. Agents., 41, 421-425 (2013).
- 有機酸及び金属塩を含有した高頻度接触面消毒用アルコール製剤MR13B15 の環境用消毒剤としての有用性.YAKUGAKU ZASSHI, 136, 1233-1242 (2016).